安房森林軌道 - Anbo Forest Railway

安房森林軌道は、鹿児島県屋久島に残る森林軌道。屋久杉をはじめとする木材の搬出を目的として1920年代に整備され、最盛期には安房から小杉谷など島内の森林地帯へ路線を延ばしていた。林業輸送を終えた現在も軌道の大部分が残り、実用目的で運行が続けられていることから、「日本で唯一現役の森林鉄道」とも呼ばれている。

現在は区間によって役割が異なり、苗畑~荒川間は屋久島電工が管理し、発電施設の維持管理や軌道保守などに使用されている。荒川から山側へ続く軌道は縄文杉へ向かう登山道の一部にもなっており、山中のトイレから搬出されるし尿や資材の運搬に使用されている。

また、登山者の負傷や体調不良などで自力下山が困難となった場合には、山岳救助に伴う搬送にも活用される。木材輸送を担った森林鉄道としての役割を終えた後も、用途を変えながら屋久島の山岳地域を支え続けている。