
西馬音内盆踊りは、秋田県羽後町西馬音内で毎年8月16日から18日まで行われる盆踊り。
本町通りに設けられた囃子場を中心に、笛や太鼓、三味線などの演奏と歌に合わせて踊りが続く。
踊り手は藍染めの浴衣や、色とりどりの端切れを縫い合わせた「端縫い」の衣装をまとい、編み笠や黒い「彦三頭巾」で顔を隠す。にぎやかな囃子に対して踊りは静かで優雅であり、夜が更けるにつれて幻想的な雰囲気が深まっていく。
起源には複数の伝承があり、確かな成立時期は明らかになっていない。現在のような形は江戸時代に整ったと考えられ、祖先の霊を供養する踊りの面影を残している。
1981年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2022年には「風流踊」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録された。秋田の夏の夜を静かな踊りと囃子で彩る、羽後町を代表する行事である。
