
奥羽本線は、福島駅から山形・新庄・横手・大曲・秋田・弘前などを経て青森駅までを結ぶJR東日本の幹線。東北地方の内陸部を南北に縦断し、福島・山形・秋田・青森の4県にまたがる長大な路線で、都市間輸送のほか、沿線各地の通勤・通学や地域輸送も担っている。
福島〜新庄間には山形新幹線「つばさ」、大曲〜秋田間には秋田新幹線「こまち」が乗り入れる。福島〜新庄間は山形新幹線の開業に合わせて標準軌化され、大曲〜秋田間では狭軌と標準軌の線路が並ぶ単線並列を基本とし、一部区間では三線軌条が採用されている。このため、同じ奥羽本線の中でも線路規格や運行形態が大きく異なる。
また、新庄〜院内間は2024年7月の豪雨で長期間運休したのち、復旧にあわせて電化設備を廃止。2025年4月25日の運転再開以降はGV-E400系などの気動車による運行となり、長年電化路線だった奥羽本線の一部が非電化区間へと変わった。
かつての奥羽本線は、寝台特急「あけぼの」や急行「津軽」などが走り、福島・山形方面から秋田・青森方面へ向かう長距離列車の経路となっていた。また、山形新幹線開業以前には在来線特急「つばさ」が、開業後は山形〜秋田間を結ぶ特急「こまくさ」が運転されていた。山形・秋田両新幹線の整備に伴ってこうした列車体系は大きく変化し、1999年には特急「こまくさ」も廃止。現在、新庄〜大曲間には特急列車の設定がなく、普通列車のみが運転されている。
現在は新幹線や地域ごとの普通・快速列車を中心とした運行となっているが、福島から青森まで約480kmにわたり、東北内陸部の主要都市や盆地を結ぶ重要な幹線となっている。
